原木しいたけとは
原木と書いて、「げんぼく」と読みます。「はらぎ」ではありません。
文字通り、しいたけ菌を長さ90cmくらいの木(これを原木といいます)に植え付けて栽培する方法です。
原木にしいたけ菌を植え付けたものを「ホダ木」と呼びます。
昔ながらの伝統的な栽培方法です。
この栽培方法の良いところは、天然に存在するしいたけの生育形態と非常に似ていることです。天然に生えてくるしいたけは、枯れた木に生えるからです。(菌床栽培に使われるオガ屑に生えるわけではありません)
つまり、味も香りも自然のしいたけとほとんど同じものができます。
原木しいたけが美味しいと評価される所以でしょう。
しかし、残念ながら、最近では原木栽培は減少しています。
2019年の生産量は、日本全体の生しいたけの7.7%しかありません。(残りは菌床しいたけです)
世界全体では、1%以下と思われます。
原木栽培の生しいたけは希少です。
(乾椎茸の場合は、この割合は違います。)
理由は、菌床栽培と比べて、重労働で、かつ栽培効率も悪いからだと思います。
太い原木を、しいたけが収穫しやすいように並べています。
全部手作業です。