化石燃料を使わないバイオマス暖房


 

 当農園では、次のような脱炭素の取組をしています。

  1. 40年ほど前から化石燃料を使わないバイオマス暖房機を導入し、CO2排出量の削減に取り組んできました。
  2. また、ソーラーシェアリングを行い、しいたけ栽培用人工ホダ場の上で、太陽光発電を行うなど、脱炭素に取組んだ原木しいたけ栽培をしてきました。 
  3. そして、【止めよう!地球温暖化 カーボンマイナスと土壌改良(CCUS)】と題しまして、大気中のCO2(二酸化炭素)を減少させ、同時に、畑などの土壌改良を行うプロジェクトを計画しています。これは通常、行われているCO2排出の削減ではありません。CO2の排出削減も、もちろん必要な事ではありますが、少しはCO2を排出することになります。今回事業ではCO2そのものを減少させます。=カーボンマイナス。

 

 原木しいたけ栽培に使った後のホダ木は、炭素分がかなり残っているので、これを原材料として脱炭素に係る事業に有効利用することができます。

 そして上記のように、使用済みホダ木を燃料とすることで、化石燃料を使わずCO2排出削減に取組んできました。

現在使用中のバイオマス暖房機

 

●バイオマス暖房機の燃料は、当農園が大量に保有する使用済みのホダ木です。 

●大量の使用済みホダ木↓

大量の使用済みホダ木
コンテナは3段に積んであり、全部で500個以上あります

 

しいたけ原木林は、伐採された後、「萌芽更新」と言って、植林をしなくとも、切株から自然に芽が出て成長し、15~20年で元の原木林に戻ります。この間に、大気中のCO2を吸収します。

左:1年前にしいたけ原木を伐採した後(切株から芽が出ています)
右:拡大図(一つの切株から、たくさんの萌芽しています)

●成長したしいたけ原木林は、十数年後、再び原木栽培のしいたけに利用できますので、栽培が終わった後、再度CCUSを行えば、再度、大気中のCO2が減少することになります。