恐竜の時代のはるか以前、今から3.6億~3億年前の古生代・石炭紀の頃、地上には巨大なシダ類が生い茂る大森林があったそうです。この時代、それら森林が枯れた後、地中に埋もれ長い時間をかけて作り出されたのが、石炭であると言われています。

つまりこの時代、大気中のCO2を光合成により植物が吸収し、枯れた後、なぜか分解されずに地中に埋もれ石炭となったため、大気中のCO2を地中に閉じ込めました。

では、何故、石炭紀には植物が枯れた後、分解されず地中に残ったのでしょうか? ちなみに現代では、木が枯れても、地中に埋もれて石炭になることはことはありません。(泥炭などレアケケースがあるかもしれません)

今から、約3億年前、つまり石炭紀の終わりころ、「担子菌類・白色木材腐朽菌」と呼ばれる菌類が出現しました。この菌類は、植物に含まれる固い成分「リグニン」を分解できる初めての微生物です。 

枯れた木は、3億年前から、この菌類が、分解を行い始めたため、地中に残ることがなくなり、その結果、石炭ができなくなったと言われています。 ちなみに、「担子菌類・白色木材腐朽菌」の一つが、しいたけです。