脱炭素に取組む高橋農園
ソーラーシェアリングの原木しいたけ

  1. (有)高橋農園では、(株)森のソーラーを主体として、ソーラーシェアリングを行っています。
  2. (株)森のソーラーの概要
    • 代表取締役は高橋恭嗣((有)高橋農園の代表取締役)
    • 通常の野立ての太陽光発電ではなく、原木しいたけ栽培の人工ホダ場の上に太陽光パネルを設置し発電を行い、その下で原木しいたけ栽培を行っています。(=ソーラーシェアリング)
    • 発電所は、茨城県つくば市、茨城県鉾田市などにあります。
  3. 事業の目的
    • 2011年3月の原発事故で大きな被害を受けた原木しいたけに関して、早期の被害回復を図るため、太陽光発電と原木しいたけ栽培を組み合わせた「原木しいたけのソーラーシェアリングを実施する。
    • 化石燃料を使用せず、太陽光発電を行うことによるCO2排出量の削減。
  4. (株)森のソーラーの沿革
    • 2013年夏:原木しいたけのソーラーシェアリングを発案。
    • 2013年9月:特定非営利活動法人GIF総合研究所いばらき様のご厚意により、原木しいたけのソーラーシェアリングの検討を開始する。
    • 茨城県内で10か所の候補地を選定し、検討の結果、最終的には3か所に設置することが決まる。
    • 2014年3月:特定非営利活動法人GIF総合研究所いばらき様の発電事業計画検討報告書完成。
    • 2014年2月~2015年2月:経産省から設備認定を受ける。
    • 2016年4月:パルシステム茨城様と業務委託契約を結び、発電所設置までの各種事務をお願いする。
    • 2017年3月:パルシステム電力様と電力需給契約を結ぶ。
    • 2017年4月~5月:設置市町村の農業委員会から許可が下りす。
    • 2017年7月:発電設備の工事着工。
    • 2017年9月:発電所工事竣工。
    • 2017年12月~2018年4月:FIT売電開始。
    • 2037年11月~2038年4月:FIT売電終了予定。
  5. (株)森のソーラーによる原木しいたけのソーラーシェアリングを実施するにあたり、多くに皆様方のご支援、ご協力をいただきました。改めて感謝申し上げます。
    • パルシステム茨城  様
    • 特定非営利活動法人GIF総合研究所いばらき 様
    • 茨城自然エネルギーネットワーク 様
    • パルシステム電力 様
    • 茨城県信用農業協同組合連合会 様
    • 日本政策金融公庫 様
    • (株)大辰 様
    • (株)エネ創 様
    • (株)森産業 様
  6. 事業の成果
    • 太陽光発電の一般的知見
      • CO2ペーバックタイム
      • エネルギーペイバックタイム
    • 本事業における発電量の推移
    • 課題など
      • 2017年に、つくば市において発電設備の電線盗難があり、1か月以上売電が止まったこと。設備保険に加入していたため、修理費用は保険金でまかなえた。
      • 発電所の設置場所の環境によっては、太陽光パネルの汚れがひどく、発電量が顕著に減少したこと。手作業で洗浄したら、発電量が10%以上、上昇した。
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