バイオ炭の原材料に新材料を導入しました

現在、高橋農園では、原木しいたけ・CCUS事業(大気中のCO2を削減する事業)を行っています。

具体的には、原木しいたけ栽培の栽培途中に出るバイオマスを原料としてバイオ炭を製造します。

それを後に畑などに施用します。

バイオ炭は樹木の光合成により大気中Co2が変化したものですから、結果として、大気中CO2を畑に閉じ込めることになります。

さらに、このバイオ炭は、土壌改良材にもなる優れものです。

 

今まで、その原料は、使用済みホダ木でした。

先日から、これに加えて、原木しいたけの作業途中に生じる「植菌時の穿孔穴あけおが屑」を原料としたバイオサン製造も始めました。

その結果・・・

それを原料として製造したバイオ炭が、すこぶる良好な品質となりました。

畑に施用する際、使い勝手が非常に良さそうです。

原料とした「植菌時の穿孔オガ屑」

 

上記を原料としてバイオ炭を製造しました。

粉炭のような形状で、かつ、細かすぎず、使い勝手が良さそうです。

 

「世界最大の氷山、一部が初の大規模崩落 全体の崩壊始まる兆候か」と言う記事を見つけました

「世界最大の氷山、一部が初の大規模崩落 全体の崩壊始まる兆候か」と言う記事を見つけました。

動画:世界最大の氷山、一部が初の大規模崩落 全体の崩壊始まる兆候か 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 

現在、海を漂流している重さ約1兆トン!!の巨大な氷山(A23a)ですが、この氷山の解けるスピードがさらに速まるのでしょうか?

広さは約3360平方キロメートル!とのことです。

もし、この氷山が全て融けると、地球のアルベドがかなり下がり、また、地球温暖化が加速される要因になるかもしれません。

 

ちなみに、2021年5月にはこの氷山よりもさらに大きい氷山(A-76)が南極大陸から分離しており、こちらも気になります。

 

シベリアの謎のクレーター、この10年で急増

シベリアでは、最近10年ほどで、謎のクレーターが発見されているそうです。

その解明に、新たな一説が加わったようです。

シベリアの謎のクレーター、この10年で急増…研究チームが「爆発」のメカニズムを解明か

 

いずれにしても、この現象は、地球温暖化が進めば、さらに増えて、さらに温室効果を増長させる一因にもなるような気がします。

「想定以上に早い地球温暖化、科学者らが理由を解明 新研究」と言う記事

「想定以上に早い地球温暖化、科学者らが理由を解明 新研究」と言う報道を見つけました。

想定以上に早い地球温暖化、科学者らが理由を解明 新研究

 

地球温暖化の原因が複数あることはよく言われていますが、また、一つ増えた感じです。

地球温暖化の原因の内、人類の工夫で対処できるものとできない物があります。

この記事などは、多分、対処できない方に入るのでしょう。

 

でも、大気中CO2の削減は、人類の工夫で対処できます。

 

 

バイオ炭の散布

2024年9月7日に2024年3月ころまでに製造したバイオ炭(約2㎥)を、近所の畑に散布しました。

 

フレコンバッグに入っているので、ローダーで荒く散布した後、人力で散らかします。

 

今回散布したバイオ炭は、チップ化したバイオマスを炭化したものではなく、粗目に切断した丸太をバイオ炭にしたので、粗目の炭が目立ちます。

この後、トラクターで耕運します。

 

バイオ炭を畑に散布しました

2024年4月29日  バイオ炭を自作畑に施用する

 

2024年4月29日

バイオ炭を自作畑に施用しました。

 

今回は、約8平方メートルの畑に、約20リットルのバイオ炭を散布しました。

植え付ける作物はポップコーン用トウモロコシです。

とりあえず、今回は、自作地です。

自家用野菜なので、小面積でやってみます。

 

バイオ炭

 

バイオ炭施用前の畑です

 

バイオ炭を撒き始めました

 

バイオ炭を撒き始めました

 

バイオ炭を漉き込みます、今回は場所が狭く、トラクターが使えないので、手作業です。

 

 

クラウドファンディング「止めよう!地球温暖化 【CCUS】カーボンマイナスと土壌改良」の終了報告

当農園は2023年の秋に、クラウドファンディング「止めよう!地球温暖化 【CCUS]】カーボンマイナスと土壌改良」を行いました。

そのクラウドファンディングは、無事成立し、その後そのプロジェクトを開始しました。

事業が一区切りついたため、プロジェクトの終了報告をさせていただきました。

「止めよう!地球温暖化 【CCUS】カーボンマイナスと土壌改良」の経過報告

「終了報告」とは言っても、このCCUS事業は終わったわけではありません。

今後も、継続して大気中のCO2を土壌中に貯留するCCUS事業を行いますので、よろしくお願いいたします。

「止めよう!地球温暖化 【CCUS】カーボンマイナスと土壌改良」の経過報告(1)

昨年は、当農園のクラウドファンディングにご協力いただきましてありがとうございました。

高橋農園では、クラウドファンディング終了後、12月から、本格的に、「止めよう!地球温暖化 【CCUS】カーボンマイナスと土壌改良」の「事業を開始しました、

 

その後、約1か月が経過しましたので、途中経過を報告させていただきます。

12月の事業内容は、主として、バイオマス暖房機をバイオ炭の炭化炉への改造と、それを使ったバイオ炭の製造試験です。

 

(1) 改造前のバイオマス暖房機(内部に、二次燃焼用の送風間を取り付けました。)

 

(2) ペール缶(これにバイオマスを入れて、上のバイオマス暖房機内で無酸素状態で蒸し焼きにします。

ペール缶の蓋に一つだけ穴があけてあります。

その理由は、ペール缶の中のバイオマスが蒸し焼きにした場合、酸素がないため、燃えずにガスが発生します。

このガスの逃げ道です。

ガスの中には、可燃性のものもありますので、上記(1)のバイオマス暖房機に、2次燃焼用空気取り入れ口となる通風管を後付けしました。

これによって、可燃性のガスが燃焼し、バイオマス暖房機の熱効率が良くなります。

 

(3) 使用済みホダ木をペール缶に入る大きさにカットします。

 

(4) カットした使用踏みホダ木を(2)のペール缶に入れます。この後、蓋をします。

 

(5) (1)のバイオマス暖房機の下半分に、燃料となる使用済みホダ木を入れます。

 

(6) (4)のホダ木を入れたペール缶に蓋をして、(5)のバイオマス暖房機に入れます。

 

(7) 全部で6個のホダ木入りペール缶をバイオマス暖房機に入れます。

 

(8) ペール缶の両側にも、燃料用ホダ木を足します。

この後に、着火して、翌日まで待ちます。

この暖房機は、しいたけ栽培ビニールハウスの暖房機なので、ビニールハウスの暖房を行いつつ、バイオ炭を製造することになります。

 

(9) 出来上がったバイオ炭。

 

(12) こちらは別のペール缶、こちらの方が炭が少ないです。つまり歩留まりが悪い。

歩留まりが悪い理由としては、①ペール缶のどこかに小さな隙間ができて酸素が入ってしまい、炭の一部が燃焼してしまった、あるいは、②原料の使用済みホダ木がしいたけ菌の分解を強く受けて、残存炭素が少なかった・などが考えられます。

 

(11) バイオ炭を十分に冷まして、フレコンバッグに入れ、保管します。

 

 

【12月実施分での課題】

  1. 予想通りではありましたが、バイオ炭製造用のペール缶は、金属の肉厚が薄いので、10回くらいしか使えないこと。10回くらい使うと、缶のどこかに穴が開いてしまい、バイオ炭製造中にその穴から空気が入り、炭にならず、燃焼してしまう。つまり、歩留まりが悪くなります。ペール缶は高いので、バイオ炭製造のコスト上昇にもつながる。
  2. バイオマス暖房機を使うので、仕方がないのですが、燃料用の使用済みにホダ木の量に比べ、バイオ炭の製造量が少ない。これは、上記1.の原因もあります。燃料用のホダ木とペール缶の最適比率を決定することが必要です。
  3. バイオ炭原料の事前乾燥が、予想以上に重要なこと。これも当たり前のことですが。ただ、使用済みホダ木の水分含量を12%程度に下げるためには長ければ数カ月かかるので、これも宿題の一つです。
  4. 以上を踏まえて、バイオ炭製造の最適工程とコストダウンの方法を考えます。その後、バイオ炭の歩留まりなど各種データを測定する予定です。