事務所玄関前の陽だまりの温度を計測しました。
ちなみに上の写真、何時に取ったものだと思いますか???
答えは、朝7時です。
丁度、朝日が照り付ける陽だまりとは言え、朝7時で37℃!!!
暑い日が続きます。
皆様、お体にご自愛ください。
原木しいたけの通販 脱炭素に取組む「有限会社高橋農園」
事務所玄関前の陽だまりの温度を計測しました。
ちなみに上の写真、何時に取ったものだと思いますか???
答えは、朝7時です。
丁度、朝日が照り付ける陽だまりとは言え、朝7時で37℃!!!
暑い日が続きます。
皆様、お体にご自愛ください。
暑いですね。
昨日の古河市の気温は37℃を超えたようです。
暑いと困るのは、原木しいたけ栽培も同様です。
しいたけの原産地は、ボルネオだそうでここは日本よりも暑そうです。
なので、暑さには弱くはないのでは?と勘違いしそうですが、ボルネオでも高地のやや涼しいこころがメインなのだそうです。
暑さに弱いのもうなづけます。
今日のしいたけ
暑さの割には、しいたけの芽の数は予想よりも減ってはいません。
しかし、成長したしいたけがよわよわしく、元気がありません。
大きさも小さめです。
当農園の原木しいたけ栽培セットをお買い上げになった方へのお願いです。
最近のように32℃を超えるような日が続くと、しいたけは生きているだけで精いっぱいです。
「打撲浸水」は最高気温が30℃以下の日が続くまで、お待ちいただけますようお願いいたします。
暑い日が続きます。
お体にご自愛ください。
「ゴムタケ」と言う名前の雑菌があります。
その名の通り、キノコを触るとゴムのような感触です。
ただし、色が真っ黒なのでちょっと違和感があります。
写真の黄色い枠の中の黒いものがそうです。
大きさは1~2cmくらい。
雑菌ではありますが、この雑菌は、どちらかと言えば「害菌」ではありません。
むしろこのゴムタケが出たホダ木は、ゴムタケ自体がホダ木の栽培管理の指標となってくれます。(指標雑菌などと呼ばれたこともあったかもしれません)
しかも、ホダ木の管理も簡単です。
このゴムタケが干からびるように管理すれば良いだけです。
かなり簡単です。
写真のゴムタケも、一部、干からび始めているものがあります。
ただし、管理に失敗して、このゴムタケが黒くとろけるようになると、心配です。
その後にトリコデルマが入る場合がありますし、あるいは、最悪、ホダ木の中に水分が残っていれば、その水分が抜けきっていない可能性もあります。
しいたけホダ木に付く雑菌のアオカビが増えてきました。
下の写真で黄色い線の中がアオカビです。
正式名称は「ペニシリウム」で、あの有名な抗生物質のペニシリンに関係する雑菌だそうです。
これと、すごく似たものに「トリコデルマ」があります。
これは、しいたけ菌を殺す恐ろしい雑菌です。
この二つは、見た目はよく似ていて、外見だけで、判別するのは非常に難しいです。
特色としては、
アオカビ:写真のように主として樹皮に付きます。
トリコデルマ:しいたけの種菌(写真の白い蓋の周り)や小口(しいたけの菌紋など)に付きます。
これは、雑菌ではありますが、昔「アオカビが出たら赤飯を炊け」と言っていた先輩がいました。
つまり、これが出ると、(その後、適切に栽培管理すれば)良いホダ木になって、しいたけがたくさん出る・と言う訳です。
似た雑菌の「トリコデルマ」とは偉い違いです。
このアオカビは、ホダ木が過乾燥気味の時に付きます。
これから梅雨に入るので、ホダ木を過湿気味にするには丁度良い季節なので、栽培管理もしやすいです。
高橋農園では、原木しいたけの植菌を1月頃から4月頃まで行います。
その後、仮伏せをします。
そして、本伏せ。
この仮伏せ~本伏せの期間、いろいろなことが起こります。
原木が枯れるに従い、いろいろな雑菌が目に付くようになります。
そして、もう一つ、頭が痛いのが、ホダ木が萌芽することです。
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上の写真で、植菌したホダ木から新芽が出てきました。
これはマズイ。
しいたけ菌は死物寄生菌と言って、木が枯れてくれないとホダ木の中で生育できません。
新芽が出た・と言うことは、少なくともその部分の原木の細胞は生きていて、しいたけ菌の伸長を妨げます。
そこで、工夫して、ホダ木を乾き気味に管理します。
ただし、度が過ぎると、ホダ木の中のしいたけ菌も乾き過ぎて弱ってしまいますので、注意が必要です。
例えば、下の写真では、よろい伏せにしてあったホダ木から新芽が出たので、ホダ木をよろい伏せの上に置きました。
2~3週間後、写真のように、ホダ木から出た新芽が枯れました!!!
ホダ木の生きている部分を枯らすことに成功です。
ホダ木の木の細胞が生きていてしいたけ菌の成長を妨げていましたが、これで、しいたけ菌も生育できるでしょう。
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「本伏せ」とは、しいたけ栽培の作業の一つです。
今年の1月~4月頃に植菌しました。
その後、「仮伏せ」という段階に入ります。
これは、原木に植菌したしいたけ菌の初期身長を促すものです。
植菌直後は、しいたけ菌は赤ちゃんのような上代です。
そして、まだまだ寒い日が多いので、春頃には、赤ちゃんの世話をするように作業をします。
その後、今頃になると、植菌したしいたけ菌がホダ木の中で、かなり伸長しているので、次の段階、「本伏せ」をします。
このようにして、ホダ木の間隔を空けて置きます。
この時、ホダ木とホダ木がぶつかって、物理的な刺激が加わりますが、それは、しいたけ菌の伸長を促します。
これから梅雨になって、雨が多くなり、かつ湿度が高くなります。
その場合、時によっては、害菌が繁殖しやすくなります。
この害菌の繁殖を抑えるため、降雨の後、雨が止んだのち、ホダ木の表面が1日以内に乾くようにします。
こうすると、仮に害菌の胞子がホダ木に付いても、発芽しにくくなり、害菌に侵されにくいと言われています。
また、今の時点では、植菌した原木に生の部分が残っているのが普通です。
原木が生(=原木の細胞が生きている)をしいたけ菌は伸長できません。
原木を少しでも早く枯らすために、写真のように、ホダ木とホダ木の間を空けて並べます。
原木しいたけ栽培では、「本伏せ」と言う作業があります。
これは、原木に穴を開けて植菌した後、「仮伏せ」と言う工程を経て、行うものです。
下の写真のように、ホダ木とホダ木、それ以外との間隔を適度に開けて、ホダ木の間の風通しを良くして、ホダ木の中のしいたけ菌の伸長を促します。
本伏せ作業では、多かれ少なかれ、ホダ木とホダ木がぶつかります。
実は、これも重要な栽培促進のための作業です。
しいたけ菌は、物理的な刺激を受けると、菌糸が動いて、ホダ木の中で菌が伸長したりします。
この工程の手助けでもあります。
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当農園では、「もっと大きく、もっと美味しく」と言う副題を付けて、原木しいたけ栽培セットBCEXを販売しています。
この品種は、関東基準で11月の後半から12月(気候によっては1月も)、特大で厚肉の椎茸が収穫できる品種です。
この栽培セットのホダ木から、しいたけの小さな芽が出て来ました。
写真の椎茸の大きさで大体直径5cmくらい、まだ、やや暖かいためか、それほど大きく育ってはいません。
もう少し最低気温が下がって、寒い人暖かい日が交互に来て、しいたけの徒長を抑えるような季節になると、キノコが、さらに大きく育ってくれます。
【余談ですが】
キノコの右下のホダ木の切口面が黒っぽく見えます。
また、左笛のホダ木の樹皮面に、黒い色のものが見えます。
これは両方とも、「クロコブタケ」と呼ばれる、しいたけ原木に付着する雑菌の一つです。
当農園では、農薬を使わないため、このように、雑菌が出てしまうことがあります。
原発事故前は、このような雑菌は少なかったのですが、最近は、目につくようになりました。
この雑菌は、一度ついてしまうと、取り除くのは変実的ではありません。
来年こそは、農薬を使わずにこの雑菌を駆逐して、被害を受けないようにしよう。
台風7号が通過しました。
幸いにも、台風の被害はほとんどなかったのですが、今日は、猛烈な暑さ。
原木しいたけ栽培にとって、暑さは大敵です。
普通、気温32度くらいでしいたけ菌の生育は止まると言われています。
そして、35℃が数時間以上続く、あるいは、40℃以上が2時間続くと、しいたけ菌が死滅するとか、いろいろな話があります。
実際には、私たち生産者もいろいろく工夫するので、35℃になったからと言って、すぐにしいたけ菌が死滅するわけではありませんが、それでも、例えれば、重い熱中症くらいにはなっていそうです。
今朝、いつものようにホダ場の巡回をしていると、ついに、熱中症で死滅したしいたけ菌を見つけました。
上の写真、白い丸いものは、原木に穴をあけてしいたけ菌を植え付けた「植穴」です。白く見えるのは、植え付けたしいたけ菌の過乾燥を防ぐための蓋です。
しいたけ菌が健康であれば、この白い蓋を押しても、へこみません。
中のしいたけ菌に押し戻されるような感じになります。
しかし、白い蓋の奥のしいたけ菌が死滅してしまうと、白い蓋を指で押すと、簡単にへこんでしまいます。
これは、しいたけ菌が死んでしまったからです。
上の写真では、しいたけ菌が死んでしまったので、1か月くらい前は、しいたけ菌が蔓延していた樹皮の真下は黄色と白のきれいなしいたけ菌の色をしていましたが、今は、黒っぽくなり始めてしまいました。
最近の暑さで、例えばなしで言えば熱中症のようになり、ついには、死滅してしまいました。
暑さなどへの感度は、しいたけの品種によって、あるいは、栽培の条件によって違います。
今年、このようにしいたけ菌が死滅したことは、日誌に記しました。
来辺、二度と同じ過ちを繰り返さないように。