「もっと大きく、もっと美味しく」原木しいたけ栽培セットBCEXから、しいたけの発生が始まりました。

当農園では、「もっと大きく、もっと美味しく」と言う副題を付けて、原木しいたけ栽培セットBCEXを販売しています。

この品種は、関東基準で11月の後半から12月(気候によっては1月も)、特大で厚肉の椎茸が収穫できる品種です。

原木しいたけ栽培セットBCEXLL1(ホダ木1本極太)もっと美味しく・もっと肉厚に

原木しいたけ栽培セットBCEXL1(ホダ木1本太)もっと美味しく・もっと肉厚に

この栽培セットのホダ木から、しいたけの小さな芽が出て来ました。

写真の椎茸の大きさで大体直径5cmくらい、まだ、やや暖かいためか、それほど大きく育ってはいません。

もう少し最低気温が下がって、寒い人暖かい日が交互に来て、しいたけの徒長を抑えるような季節になると、キノコが、さらに大きく育ってくれます。

 

【余談ですが】

キノコの右下のホダ木の切口面が黒っぽく見えます。

また、左笛のホダ木の樹皮面に、黒い色のものが見えます。

これは両方とも、「クロコブタケ」と呼ばれる、しいたけ原木に付着する雑菌の一つです。

当農園では、農薬を使わないため、このように、雑菌が出てしまうことがあります。

原発事故前は、このような雑菌は少なかったのですが、最近は、目につくようになりました。

この雑菌は、一度ついてしまうと、取り除くのは変実的ではありません。

 

来年こそは、農薬を使わずにこの雑菌を駆逐して、被害を受けないようにしよう。

 

 

 

猛烈な暑さでしいたけ菌が熱中症

台風7号が通過しました。

幸いにも、台風の被害はほとんどなかったのですが、今日は、猛烈な暑さ。

原木しいたけ栽培にとって、暑さは大敵です。

 

普通、気温32度くらいでしいたけ菌の生育は止まると言われています。

そして、35℃が数時間以上続く、あるいは、40℃以上が2時間続くと、しいたけ菌が死滅するとか、いろいろな話があります。

実際には、私たち生産者もいろいろく工夫するので、35℃になったからと言って、すぐにしいたけ菌が死滅するわけではありませんが、それでも、例えれば、重い熱中症くらいにはなっていそうです。

今朝、いつものようにホダ場の巡回をしていると、ついに、熱中症で死滅したしいたけ菌を見つけました。

上の写真、白い丸いものは、原木に穴をあけてしいたけ菌を植え付けた「植穴」です。白く見えるのは、植え付けたしいたけ菌の過乾燥を防ぐための蓋です。

 

しいたけ菌が健康であれば、この白い蓋を押しても、へこみません。

中のしいたけ菌に押し戻されるような感じになります。

 

しかし、白い蓋の奥のしいたけ菌が死滅してしまうと、白い蓋を指で押すと、簡単にへこんでしまいます。

これは、しいたけ菌が死んでしまったからです。

上の写真では、しいたけ菌が死んでしまったので、1か月くらい前は、しいたけ菌が蔓延していた樹皮の真下は黄色と白のきれいなしいたけ菌の色をしていましたが、今は、黒っぽくなり始めてしまいました。

最近の暑さで、例えばなしで言えば熱中症のようになり、ついには、死滅してしまいました。

 

暑さなどへの感度は、しいたけの品種によって、あるいは、栽培の条件によって違います。

今年、このようにしいたけ菌が死滅したことは、日誌に記しました。

来辺、二度と同じ過ちを繰り返さないように。