「本伏せ」とは、しいたけ栽培の作業の一つです。
今年の1月~4月頃に植菌しました。
その後、「仮伏せ」という段階に入ります。
これは、原木に植菌したしいたけ菌の初期身長を促すものです。
植菌直後は、しいたけ菌は赤ちゃんのような上代です。
そして、まだまだ寒い日が多いので、春頃には、赤ちゃんの世話をするように作業をします。
その後、今頃になると、植菌したしいたけ菌がホダ木の中で、かなり伸長しているので、次の段階、「本伏せ」をします。
このようにして、ホダ木の間隔を空けて置きます。
この時、ホダ木とホダ木がぶつかって、物理的な刺激が加わりますが、それは、しいたけ菌の伸長を促します。
これから梅雨になって、雨が多くなり、かつ湿度が高くなります。
その場合、時によっては、害菌が繁殖しやすくなります。
この害菌の繁殖を抑えるため、降雨の後、雨が止んだのち、ホダ木の表面が1日以内に乾くようにします。
こうすると、仮に害菌の胞子がホダ木に付いても、発芽しにくくなり、害菌に侵されにくいと言われています。
また、今の時点では、植菌した原木に生の部分が残っているのが普通です。
原木が生(=原木の細胞が生きている)をしいたけ菌は伸長できません。
原木を少しでも早く枯らすために、写真のように、ホダ木とホダ木の間を空けて並べます。