台風7号が通過しました。
幸いにも、台風の被害はほとんどなかったのですが、今日は、猛烈な暑さ。
原木しいたけ栽培にとって、暑さは大敵です。
普通、気温32度くらいでしいたけ菌の生育は止まると言われています。
そして、35℃が数時間以上続く、あるいは、40℃以上が2時間続くと、しいたけ菌が死滅するとか、いろいろな話があります。
実際には、私たち生産者もいろいろく工夫するので、35℃になったからと言って、すぐにしいたけ菌が死滅するわけではありませんが、それでも、例えれば、重い熱中症くらいにはなっていそうです。
今朝、いつものようにホダ場の巡回をしていると、ついに、熱中症で死滅したしいたけ菌を見つけました。
上の写真、白い丸いものは、原木に穴をあけてしいたけ菌を植え付けた「植穴」です。白く見えるのは、植え付けたしいたけ菌の過乾燥を防ぐための蓋です。
しいたけ菌が健康であれば、この白い蓋を押しても、へこみません。
中のしいたけ菌に押し戻されるような感じになります。
しかし、白い蓋の奥のしいたけ菌が死滅してしまうと、白い蓋を指で押すと、簡単にへこんでしまいます。
これは、しいたけ菌が死んでしまったからです。
上の写真では、しいたけ菌が死んでしまったので、1か月くらい前は、しいたけ菌が蔓延していた樹皮の真下は黄色と白のきれいなしいたけ菌の色をしていましたが、今は、黒っぽくなり始めてしまいました。
最近の暑さで、例えばなしで言えば熱中症のようになり、ついには、死滅してしまいました。
暑さなどへの感度は、しいたけの品種によって、あるいは、栽培の条件によって違います。
今年、このようにしいたけ菌が死滅したことは、日誌に記しました。
来辺、二度と同じ過ちを繰り返さないように。