ホダ木から生えてきたしいたけが乾き過ぎて、成長できない、あるいは、ホダ木そのものが乾き過ぎてしいたけの成長がほとんどしない・と言うことがあります。

このページでは、その対処法法を説明します。

【気温が28℃以上の時】

※最高気温が28度以上の時は、下記の【気温が28℃以下の時】に記載した「袋掛け」は使えませんのでご注意ください。

しいたけは、雑木林の中のような、「涼しくて、湿度の高い場所」を好みます。

特に、しいたけ(キノコ)の成長では、気温30℃以下で、かつ、湿度は高め(夜間湿度80~90%)が理想です。

一方で、高温多湿は、病害菌の付着などの弊害もありますので、高温多湿は避けた方が良いです。

夏前後では、特に、夜間湿度を岳めるような工夫をお願いいたします。

例えば、夕方など気温が下がってきたら多めにキノコとホダ木に散水するなどが効果的です。

 

【気温が28℃以下の時】

まず、第一は、ホダ木を過乾燥にしない(ホダ木を湿度の高い場所に置く)ことを忘れないでください。

ホダ木が乾燥しすぎると、ホダ木の樹皮がかさかさした感じになります。

この場合、しいたけの発生は望めません。

しかし、それでも、乾き過ぎてしまったら・・・

 

しいたけ(きのこ)の乾き過ぎとは

上の写真は、11月26日に浸水したホダ木です。

高橋農園の事務所に置いておいたものです。(故意に、乾き過ぎの場所に置きました)

事務所は乾き過ぎているので、①生えてくるしいたけの芽が少ない、②せっかく生えたしいたけの芽が1cmほどで成長が止まる、きのこにならない、(上記写真の上側)、③生えたしいたけは何とか成長するが、乾き過ぎて成長が遅く、しいたけは過乾燥で小さめになっている、と言うことが起こりました。

 

下の写真は、打撲浸水後10日目の写真です。上の写真と同じ日に打撲浸水したものです。

何とか成長していますが、乾き過ぎて、成長も遅いです。

椎茸の傘の色が、白っぽいです。これは、乾き過ぎです。

椎茸や椎茸の足を触ると、かさかさした感じがします。

ちなみに、数日前から過乾燥が分かっていたので、その日から1日に3~4回、霧吹きで散水しています。

なので、多少はましになっています。

もし、霧吹きをしなければ、成長が止まっていたかもしれません。

椎茸が乾き過ぎると、しいたけの傘の皮がぱりぱりに乾燥します。

その後、しいたけが成長するので、傘がひび割れたり(下の写真)、しいたけの傘の皮が裂けたり(上の写真)します。

上の写真は「天白どんこ」と呼ばれ、乾し椎茸とそては大変高価ですが、栽培は難しいです。

 

湿度の丁度良いところに置いたしいたけ(きのこ)は下写真のような色をしています。

 

【対処法1】ホダ木を湿度の高い場所(夜間の湿度が80%以上になるところ)に移動する

ホダ木や椎茸が乾いた場合、ホダ木を湿度の高い場所に移動することが一番です。

人が快適に生活するような部屋の場合、乾き過ぎています。

どこか、湿度の高い場所を探して、ホダ木を置いてください。

もし、屋外に置く場合、しいたけが育つ間は、風よけをしてください。

 

 

【対処法2】霧吹きなどで散水する

この方法は、ホダ木から生えてきたしいたけの「芽」に、霧吹きなどで散水することです。

実は、この方法の効果は少しです。しかし、何もしないよりはましですので、散水してみてください。

人が生活するような乾いた部屋の場合、1日で3~4回水をかけても、まだ、乾き過ぎになるかもしれません。

また、水をかける際、しいたけの傘だけではなく、足(軸の部分)にもかけてください。

 

【対処法3】ホダ木全体を薄いビニールのようなもので包んでおく。

ホダ木全体を包むことのできる大きめで透明のビニール風呂敷、または、ホダ木全体に被せることのできる透明なビニールの袋がございましたら、それで、ホダ木全体を包んでください。

 

ホダ木全体を包むとき、しいたけが大きくなってもビニールで締め付けられないように、隙間に余裕をもって、ホダ木を包んでください。

袋の場合、口を完全に閉じないで少し開けておいてください

 

 

【対処法4】椎茸のそのものへの袋掛け

しいたけが過乾燥であることが分かったら、次のようにすることが一案です。

これは、寒い時期に行ってください。(暑い時期に行うと、しいたけにカビが生えるかもしれません。)

この方法は、「袋掛け」とか「1円ハウス」と呼ばれるもので、しいたけ(きのこ)の過乾燥防止と保温が目的です。(従って、袋の中が25℃以上になるような環境は避けてください。)

(1) まず、下の写真のようにボボードンのポリ袋(8号以上の大きさが良いです)と輪ゴム(普通サイズ)を用意します。

(2) 次に、袋をしいたけにかけます。その時期は、しいたけの大きさが2~3cmくらいになって、傘が白っぽくて過乾燥であることが分かってから(写真の椎茸よりも小さい)が良いです。

(3) しいたけの足の下の方で、輪ゴムで袋を留めます。

(4) こんな感じになります。袋が大きすぎるように感じますが、これを行うと、しいたけは普通よりも大きくなります。大きめの袋をお勧めします

ホダ木から生えてきたしいたけ全部に袋掛けするのが難しい場合、大きめのしいたけだけに袋掛けをすることも考えられます。

 

(5)袋掛けをしたしいたけとしなかったしいたけを比べてみました。

この2つは、しいたけの傘の大きさが3cmくらいの時(2つとも同じ大きさ)、右側だけ袋掛けしたものです。

明らかに袋掛けした方が大きいです。

 

(6) 袋掛けした方の袋を取ってみました。

2つのしいたけは、同じ大きさくらいのものを、片方だけ袋掛けしたものです。

左側(「袋掛けしない方)のしいたけは、重さが約30gでした。椎茸自体もかさかさした感じで乾いていました。

右側の(福利掛けした方)のしいたけが、重さが約78gありました。(袋掛けを取るのが1日遅かったので、やや開き気味になっています。)

袋掛けをしたら、2倍以上の重さになったことが分かります。